ミドルリファレンス U 

ミドルリファレンスは可能性のあるスピーカーである。
特に中域がフォステクスにない味がある。
どちらかと言えば、現代の主流に近い音だと思う。
フォステクスのFEシリーズはなかなかのものだが、一般的なスピーカーに比べてまだ少しだけ音が明るく、少しだけ粘り気が少ないと思う。
総じて音が軽く、表現はオンである。
それを無くしたらファステクスじゃないと言われればその通りで、これは好き嫌い、好みの問題である。

スピーカー作りは長いが、私のスピーカー作りはつい最近まで一発勝負、同じ方式で重ねて何度も研究するなんてことはなかった。
自分だけの楽しみならそれで充分なのである。
作りっぱなし、やりっぱなし、投げっぱなし、、、、、、良くぞ人生まで投げなかったものである。
そんな私だが、ミドルリファレンスには手を加えたくなった。

私のミドルリファレンスは、問題は低域にある。
トリオ(ケンウッド)のLS−800というスピーカーのウーハーを使っているが、見ただけで磁石が小さいと思ったが、案の定かなりもたつく。
確か長岡さんの評価は高かったように思うが、、、(と、さりげなく他人の所為にしたりして、、、)

そこでまたウーハー探しが始まった。
今度は失敗しないよう、集め倒した。
ビクター・シャープ・オンキョー・ヤマハ、、、、ええいこれでもかい。


ちょっとしたハーレム気分??


その中で、一番磁石の大きかったのが、オンキョーである。
多分DX−77RXのウーハーだと思う。
調べてみると、コーン紙にセルロース混入とか、、、(あまり余計なことはしないほうが、、、)
というわけで、オンキョ−のウーハーに交換してみた。
と気楽に言っているが、これがかなり大変だった。
トリオよりオンキョーの方がユニットの奥行きが長いのである。
何しろ磁石の後を突っ張っているものだから、奥行きが長くなるのはどうしようもない。
仕方なくバッフルを2枚重ねにして作り直し、奥行きを稼ぐという荒業を使った。
そして組もうと思うと、、、、、、当たり前だがボルトが短い!!
仕方なく愛車の50ccスクーターで「コーナンプロ」へ走る。
そんなこんなでいい大人が「ひとり大騒ぎ」して組み上げた。

さて問題の音である。
正直言ってかなり良い音である。
低域の伸びは完璧とはいえないが、立ち上がりはかなり良くなった。
これなら一般的なスピーカーをしては充分である。
しかしよく聴くと、まだ中高域のクオリティがかなり高い。
聴きにいた友人が「これならエレボイのプロ用のウーハーとか組み合わせたら、、、」などとノタマッテいたが、確かにそんな気にさせる音である。
恐るべし、SBアコースティクス。